【KAC PDW(D-BOYS) 】
PDWとはパーソナル・ディフェンス・ウェポンの略でパイロットやドライバーの自衛火器としての目的で開発されている。
トイガンの業界でPDWと言えばMP5クルツのPDWが有名だがこれは使用目的の分類を意味するもので銃そのものの
名前ではない。
拳銃弾を使用するPDWでのパワー・射程不足をカバーするためにアサルトライフルとも異なる専用規格の弾丸を使用
するように開発されたPDWが各種存在しておりMP7などが有名である(P90も実はこのPDWに分類される)

実銃のKAC PDWはナイツ・アーマメント社が開発しており「Knight's Armament Company」の頭文字を取って
「KAC」という名前が付いている。
ロアフレームの形状はM4系と同様であるが両面セレクターやマガジンキャッチなど細かな部分が異なる。
フロントと一体化したアッパーはM4系より若干スリムであるが内部にバッファー関連がコンパクトに収まっており
可倒式ストックやストックレス化が可能となっている(M4系はストックチューブがバッファーを兼ねている)
使用する弾丸は6mm×35でM4などでどで使用される5.56mm×45 NATO弾より若干大きな弾頭だがカートリッジは
1cm短いという特殊形状である。
アサルトライフルよりコンパクトな弾丸を使用しながら同等の性能を維持するというPDWの特徴である。

・電動ガンの「KAC PDW」
電動ガンのKAC PDWは国外メーカー数社が発売している(日本製は無い)
どれも内部機構はマルイ互換となっておりマルイユニットを組み込むコンバージョンキットや
自社製メカボックスを組み込んだ完成品がある。
ここで紹介しているのはD-BOYS製でメカボックス組み込み済みの完成品です。
D-BOYSは後発の中華メーカーで当初はマルイコピーを製造する東南アジア系メーカーの製品を
さらにコピーしたような状態で外観の造りや寸法が実物とかなり異なっており、他の外装系パーツや
レイル用アイテムすら付かない物もありました。
内部機構もお粗末でトラブルや作動不良は当たり前で「安かろう悪かろう」の代名詞でした。
そんなD-BOYSも次第に品質を向上させてきています。
かつては他社製品から型を起こしていたのが最近では実銃のデータも研究しているようで以前のような
「明らかにおかしい」というのは少なくなってきています。
しかし工作精度や組み立て技術にはまだまだ他社に劣る部分も多く、製品ごとの当たり外れが極端に
大きいので価格的には圧倒的有利でも購入後の不具合にどう対応するかが重要になるのが購入検討者
の悩みどころです(基本的には購入後はまずオーバーホールが必須です)
狙い所は信頼できるユーザーが調整した動作確認できている中古です。
ショップが分解調整して販売している所ではあればアフターも安心ですが当然価格も上がります。



(D-BOYS製PDWの外観)
最低期のD-BOYS製品からすると格段に良くなっています。
メジャーメーカーと比較すれば仕上がりの差は分かってしまいますが、単体で見る限り違和感はありません。
アッパーレシーバーがフロント一体という構造もあってガタつきやきしみも無く両面連動のセレクターや
ダミーボルトストップ、フレームロックピンの脱落防止などもきちんと付いています。
この辺りは他社製品からのコピーでしょうが以前であれば省略されていたと思われるのでユーザーと
しては歓迎すべきところでしょう。
折りたたみストックのヒンジ部分は開閉時に若干のガタがありますがロック状態では使用には支障ない
レベルです。

(バッテリー)
定番のレーザー型ケースに9.6VのNiHMが内蔵されています。
セルはD-BOYSブランドになっていますが中身は別メーカーでしょう(不明です)
一応9.6Vらしい仕事をしていますしスタミナも問題ないようです。
中華製には粗悪なバッテリーが多いですがとりあえずは大丈夫のようです。
なお、このタイプのケースとバッテリーは国内でも普通に流通しているのでバッテリーが不良になっても
対応には困りません。
本体との接続も普通のミニタイプコネクターなので他のバッテリーケースもそのまま使えます。
  

(実射性能)
とりあえずは正常に動作、中華製お約束の激しいギアノイズも若干ある程度です。
しかし9.6Vにしてはセミの切れが悪く、フルの回転数もノーマル程度です。
日本仕様で0.9Jということらしいですが実際に測定してみると・・・(書けません)
さっそく分解してみると何ともゴツいスプリングが入っていました。
カットした痕跡はありますがそれでもこの初速とは恐るべしです。
これもお約束ですがメカボックス全体に高粘度のグリスがベッタリです。
もし初速が適正であっても内部クリーニングは絶対に必要ですね。
クリーニングと国産スプリングでの調整で初速を80m/s未満に設定しました。
(インドアのレギュレーションにも適合させるために低めに設定)
大量の高粘度グリスと硬いスプリングで作動が渋かったようで調整後は負荷が軽くなった
こともあり非常に快調で高回転になりました。
ホップのかかりも素直で初速相応の射程があります。
集弾性も実用に支障のないレベルです。
この製品に関しては特にホップチャンバーを交換する必要はありませんが同メーカーのパッキンは
マルイ純正や社外品に交換しなければ使い物にならない場合もあります。


(総合評価)
カスタムベースとしては低価格で面白いD-BOYS製ですが箱出しで使うのはやはりリスクが
高いようです。
調整できる環境が必要ですから値段だけで飛びつくのは避けた方がいいでしょう。
それなりに手を加えれば十分な性能を発揮してくれますが調整不可能な不具合も多数
報告されているのでできれば現物確認をお勧めします。

【外観加工】
PDWにHK416用ストックを付けてみました。
グリップ、フォアグリップはマグプルです。








個人的な定番ですがボルテックスハイダーにしているのでクイックリリースのサイレンサが取付可能です。


何本もサイレンサを持たず、銃が変わっても共有できるので便利です。


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